額装のやり方(悪い例)

今から20年以上前に額装された写真の修復で背面のボードを外した所、写真とガラスが部分的に張り付いています。

額から取り出しテーブルの上に乗せ眺めてみると・・・・写真の外周をマットにテープ止めされていました。

問題のあるやり方です。

長い時間の経過でマットボードや写真が何度も伸び縮を繰り返しやがて写真は全面のガラスに触れ貼り付いてしまい写真のような結果になります。

ガラス面から見ると貼り付いた箇所は色が少し濃く見えています。

こうなってしまうとガラスからまともに引き剥がす事は出来ません。

今回はこの写真をもう使用しないのでカッターナイの刃で強制的にガラス面から剥がしながら作業を進めます。

写真をとり除くとガラスには写真表面が剥離して残っています。

このガラスはお湯を使って貼り付き残っていた写真をキレイにします。

 

写真の額装方法が悪いと長い時間経過する中で色々な問題が出てきます。

皆様の家庭に飾られている写真は大丈夫でしょうか?

もし問題が見つかりましたらなるべく早めに処置してください。

 

今回の額装写真はカラー写真の退色復元と写真の裏打ちを施し、適正な額装方法で納品いたしました。

 

 

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