マットボードの耐光性

今日はマットボードの耐光性についての話題です。

マットボードは主に写真を額装する時、額と写真の間に使用する少し厚い紙製のボードの事です。

金友写真店では自社で使用する写真関係の材料については出来る限り店で調べて最良ものをお客様にお渡し出来ればと思っております。

そういった考え方により使用するもののテストは欠かせません。

今日は2年間にわたるマットボードの色あせについての結果報告です。

上の写真は南向きの窓ガラスに貼付けて丸2年経過したマットボードで、かなりの退色が見られます。

テストパッチは上半分を黒の遮光紙(カラーペーパーの黒紙)でカバーしています。(このカバーを外したものが最初の写真です。)

結果は日本製のマットボード、海外性のマットボードも退色状況はあまり違いがありません。

(海外物は顔料系を使用していて日本製は染料系と聞いていましたのでもう少し違いが出ると思っていましたが少々期待はずれでした。)

しかし最初の写真の左下白い2枚のボードはコットン製のもので、左はコットンラグ100%の海外製、右はコットンラグ50%の日本製でどちらも優秀でした。

コットンラグ100%のものは美術館等で使用される品質のものです。(2〜3倍のコスト高になります。

 

写真はマットボードの裏面で、種類やメモ書きをしています。

しかし、今回のような条件で使用される事はほぼ考えられないので一般的な使用ならばあまり気にされなくて良いのかも知れません。

ただ、こだわりのあるお客様もいらっしゃいますので、テスト結果等をお見せしながらご説明する事も仕事と考えています。

 

 

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