真夜中のライティングレッスン その18 スラント風・・・

今日は私の好きなOne Lightの撮影練習です。

「スラント」という言葉、写真スタジオ用語で今は死語かも知れません。

人工のライト設備のない昔、写真スタジオでは北面の壁から天井にかけて大きなガラス窓を作り、そこから入ってくる自然光をスタジオのライトとして使用していました。

このライトは人物を照明するライトとして大変素晴らしいものでした。

もちろん、先人はこれを自分に合った光にするためにいろんな工夫をしてきました。

古いスタジオ写真を見るとたいていはこの光で撮影されていて、その階調の素晴らしさはいつまでたっても私の頭から離れません。

そのライトに近づけようと努力していますが未だに自分の頭にあるものに近づけることが出来ません。

今回のライトもかなりかけ離れた感じはあるのですが、最近流行りのライトと比較すると過去のものに近いと思います。(感じ方には個人差があるのであまり気にしないで下さい。)

これが今回のライトセットです。

ライト1灯とVレフとその上に載せたレフを組み合わせています。

ある撮影をやっていて思いつきましたので、直ぐに撮影練習に取り入れてみました。

発光させるとこんな感じになります。

では人物を置いて撮影してみます。

今回はこのセットを移動させながら背景との距離を変えて撮影しています。

背景までの距離50センチ

背景まで1m

背景まで2m

最近流行りのフレーミングではありません。

床の赤文字1,2,3の箇所にレフの赤丸の位置を合わせて移動させています。

背景と人物の照明が変化しているのがおわかり頂けると思います。

これに少し手を加えると移動させながら立派なキーライトとして使用することが出来ます。

スタジオでのちょっとしたライトとして使われてみてはいかがでしょうか。

 

 

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よろしくお願いいたします。

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コメント: 2
  • #1

    くらとも (金曜日, 10 1月 2014 00:15)

    なるほど‼︎
    これなら私にも出来そうです。
    早速使ってみたいと思います。

  • #2

    kanetomo (金曜日, 10 1月 2014 01:47)

    シンプルですが、素晴らしいライトです。