Slanted Lightingに挑む

ライティングに興味を持ち始めて数十年、20年程前からインターネットのおかげもあって海外の写真も多く観れるようになり頭の中に入ってくる情報量は爆発的に増えました。

そして2006年のストロビスト(デビット・ホビー氏)の登場で世界中にクリップオンストロボオフシューライティング撮影がブームになりました。遅れること6,7年日本にも少しづつその撮影スタイルが広がり始めました。

現在は色々な撮影方法が研究され、それぞれのスタイルで撮影されているようで今後が楽しみです。

そうした流れとは別に古き良き時代のライティングの一つにスラント(斜めの意)ライト(この呼び方が正しいのかどうか判りませんが・・・)というのが有って、電気の照明のない頃から写真のスタジオでは北明かり(天空光)を北側の屋根を広くガラス張りにして、そこから入ってくる柔らかな光を利用して写真の撮影がされてました。

時代がたってタングステンライトやストロボ洸がメインになってくるとこの北あかりの窓は写真スタジオから消えていきました。

子供の頃に私の祖父が新聞社の製版所でスラントライトで撮された1枚の写真を見た記憶があって、その写真が未だに目に焼き付いていて忘れられないのです。

 

そしてライティングに興味を持ち始めてからも「スラント」という言葉と「美しい光」という記憶がいつも心の片隅にあって、いつかはストロボで実現して見たいと思っていました。

 

昨日、家族写真のご予約を頂いていたので前日の深夜にスラントライトに似せてセッティングして見ました。

結果は期待以上でカメラの背面液晶で見て言葉になりませんでした。

そして、本番の日の今日。

撮影終了前、お客様の許可を頂き昨夜に準備したそのままのライトで撮影してみました。

本日は当写真店をご利用いただきありがとうございました。

 

大正から昭和初め頃のライトの雰囲気が出ているでしょうか?

 

 

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よろしくお願いいたします。