ストリップボックス2灯で複写(光の出方について)

ソフトボックスの中に少し細長いタイプの発光面を持ったものを「ストリップ」と呼んでいますが

ストリップタイプの発光面は細長いですが光が当たる方は決して均質ではありません。(メーカーや構造によって違いがるので全てそうであるとは言えませんが)

そこでこのタイプのものを複写に使用するとすればやはり4灯必要になってきます。

せっかく細長いのだから、大丈夫でしょうなどと考えると大失敗することになります。

そこで一工夫してある程度期待に沿う形で光が出るようにします。(以前にもブログで取り上げていますのでお判りの方は読み飛ばして下さい。)

ある一工夫とは真ん中に光を遮る黒紙などを入れて中央部分の光を抑え込むのです。

こうすることによって擬似的に2灯の光を作ることが出来ます。

最初の写真は上から何もなし、15cm幅の黒紙で中央を覆ったもの、26cm幅の黒紙で覆ったものです。

壁に45度方向から当ててPSのポスタリゼーション機能で階調分けしています。

このストリップボックス2灯で撮る場合、複写に適した出力は一番下だと思います。

次は、壁に当たる角度です。

写真のようにストリップボックスの発光面を壁に対して振っています。

最初の45度から30度、15度、0度で最後は壁に対して発光面は垂直になっています。

さて、専門家の皆様ならどの角度を選ばれますか?

この状態で複写出来るおおよその範囲はどの位とお考えでしょうか?

今回使用したライトはPaul C BuffのAB1600、640Wsのモノブロックストロボに10x36inchのストリップボックスの組み合わせです。

こうした光の出具合を知ることはライティングにも必ず役立つことと思います。

頭の中に撮影後の画像を思い浮かべながら考えてみて下さい。

 

 

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